関係者の戸籍謄本等を事前に準備しておくとよいでしょう。
戸籍謄本にはいろいろな種類があります。
相続でまず必要となるのは、故人の生前から死亡までのすべての戸籍謄本です。
本籍地の変更や養子縁組があればそれらがわかる「原戸籍」などがいります。
個人に子供がいないかどうかの確認に加え、死亡そのものについては「除籍謄本」が必要です。
相続人についても全員の戸籍謄本が必要となります。
相続人が遠方や海外にいるような場合は、いざというときために普段から準備しておくことをお勧めします。
郵送で取り寄せることも可能です。
加えて、相続人全員の印鑑証明書と実印がいります。
印鑑登録をしていなければ登録の必要もあります。
印鑑証明書の有効期限は、発行から6ヶ月以内です。
以上の書類はできれば3部ずつ用意しておくと便利です。
ただ、相続人全員の戸籍謄本などを集めるのは簡単ではありません。
行方不明の人がいたり、相続人の間でもめたりすると手続きが進まなくなります。
手続きが難しい場合は、早めに専門家にご相談ください。
意外と手間がかかるのが通帳の管理とチェックです。
あまり多くの通帳があると相続手続きに時間がかかるため、使わない口座は解約しておいたほうが良いでしょう。
通帳がない場合は取引履歴を請求することになります。
日ごろから通帳をしっかり管理しておくことが大切です。
熊本日日新聞「せいかつQ&A」より
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