一般に「相続対策」とは、以下の3つの対策を行うことが有効であると言われています。
①遺産分割対策
権利意識の変化、少子化に伴う介護負担の片寄りなどに起因して、遺産分割に関する争いは増加傾向となっています。
家族間の遺産争いの防止のため「誰が」「何を」取得するかをあらかじめ決めておきましょう。
そもそも「相続対策」とは「円満にしかるべき財産をしかるべき人に承継させること」が本旨ですので、分割対策が最も重要なのは、ある意味当然と言えます。
②納税資金対策
昨今の株高・不動産価格の持ち直しなど、デフレからインフレへの転換が想定される場合「対象資産の評価額の上昇」⇒「納税額の増加」という状況が発生します。
このような場合、預金等の成長が見込みにくい資産で保有していると、対象資産の増加に追随できないリスクがあります。
また、納税資金は換金性・流動性にも配慮が必要なため、この点も踏まえた保有資産の検討が必要です。
相続財産の成長に伴い、納税資金の額も増加することが想定される場合には、その相続財産と「価格変動の相関が高い」財産を保有(例:不動産⇒REIT)することも合理的といえます。
10ヶ月以内に現金で相続税を納付できるよう相続税相当額をあらかじめ準備しておきましょう!
③相続税の軽減対策
税制上の特例等を活用して相続税の負担軽減のための対策を行いましょう。
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